OTCってなに?【第○類医薬品】ってなに?今回はみなさまから頂いた質問にお答えします。
みなさまこんにちは。薬剤師のKeikoです。
先日、花粉症のお話をしたあと「商品の横に【第○類医薬品】って書いてあったんだけど、これはなんですか?」って質問を頂きました。
このブログを見てくれてる人いたんだ~(笑) ありがとうございます😄
今回はOTC医薬品についてお話したいと思います。
なお、今回は専門用語がいくつか出ますので下に用語解説も用意しております。参考にされてください。
OTC医薬品ってなに?
OTC医薬品とは処方箋が無くても薬局や薬店、ドラッグストアで購入できる医薬品の事で一般用医薬品、市販薬、家庭用医薬品、大衆薬、売薬などと呼ばれることもあります。
「病院を受診するほどの症状じゃないけどなんとかしたい…」「病院が閉まっているため、受診するまでの間なんとかしたい…」こんな時に使用することが多いと思います。
実際、多くの病院は9:00~18:00の間しか開いてないので、お仕事をされている方はなかなか受診することは難しいと思います。
その点ドラッグストアは夜遅くまで開いてるし、品揃えも豊富。店舗によってはスーパーかと思うくらい生鮮食品も売ってあったり(笑)
いや、助かってます。ホントに。お菓子も安いし…😋
そんなOTC医薬品には分類があるって知ってますか?
OTC医薬品の分類
OTC医薬品には副作用や相互作用によって区分が分けられています。

要指導医薬品
第一類医薬品のうち、スイッチOTC化したばかりでリスクが確定していないものや劇薬指定のものが当てはまります。こちらは「購入者の手の届かない場所に置かないといけない」決まりになってます。
また販売できるのは薬剤師のみで、薬剤師と対面して書面による説明を行わないといけないので、要指導医薬品はインターネットなどで購入することは出来ないんですよね~
この要指導医薬品は原則3年で第一類医薬品に変更になります。
第1類医薬品
副作用や相互作用など、特に注意を必要とするOTC医薬品が第1類医薬品となります。
スイッチOTCやダイレクトOTCのほとんどがこれに含まれており、こちらも販売は薬剤師に限られています。なので薬剤師が不在の時は、お薬の在庫があっても購入することは出来ません(要指導医薬品も同じ)。また、書面による情報提供も義務付けられています。
要指導医薬品と同じく「購入者の手の届かない場所に置かないといけない」ことになっています。
第1類医薬品には胃薬や口唇ヘルペスの治療薬、禁煙補助剤、発毛剤などがあります。
第2類医薬品
副作用や相互作用など、注意を必要とするOTC医薬品が第2類医薬品となります。
またこの中でより注意を必要とするものは指定第2類医薬品となっています。
こちらは薬剤師以外に登録販売者も販売することが出来ます。
また、お薬の説明は努力義務になっています。
そう言えば、先日記事にした花粉症のお薬もすべて第2類医薬品でしたね。だからインターネットで購入することが出来るんですね。助かる~♪
第2類医薬品には抗ヒスタミン薬(花粉症の薬)、解熱鎮痛薬、風邪薬などがあります。
第3類医薬品
「第1類医薬品」「第2類医薬品」以外のOTC医薬品がこの第3類医薬品になります。
医薬品であることには変わりないのですが、購入者から直接希望がなければ商品説明をしなくてもよいことになっています。
なお、法改正により第3類医薬品は「薬剤師または登録販売者の管理・指導」があれば資格のない一般の従業員でも販売することが出来るようになりました。
第3類医薬品には整腸剤やビタミン剤などがあります。
医薬部外品
上記以外にも医薬部外品というものもあります。
こちらは人体に対する作用が緩やかで、安全性に特に問題が無いので規制はありません。
医薬部外品には制汗剤、殺虫剤、ドリンク剤などがあります。
用語解説
- OTC:Over The Counterの略で、カウンター越しに購入するという意味。
- スイッチOTC:もともとは病院でしかもらえなかった薬だけど、安全性が高いため処方箋なしでもドラッグストアや薬局で買えるようにしたもの。
- ダイレクトOTC:日本では使用実績のない新しい医薬品だが、いきなりドラッグストアや薬局で買えるようにしたもの。
- 薬剤師:国家資格を持った薬の専門家。医療用医薬品(病院からの薬)、要指導医薬品、第1類医薬品を含めた、すべての医薬品を取り扱うことができます。
- 登録販売者:都道府県知事が資格認定した薬の専門家。登録販売者になるには試験に合格する必要があります。要指導医薬品、第1類医薬品を除く一般用医薬品を取り扱うことができます。
私も資格が欲しい…
用語解説でも説明しましたが、すべての医薬品を販売することが出来るのは薬剤師のみです。
薬剤師になるには大学の薬学部を修了(6年制)し、薬剤師国家試験に合格する必要があります。
「今から大学に入って、6年勉強して… 私にはムリ」って方には登録販売者がオススメ!
登録販売者の試験は毎年、都道府県ごとに年に1回行われています。
独学で勉強するなら
書店に行くとテキストや問題集も販売されているので、見たことある方もいるかな~?
こんな感じで、イロイロな出版社から本が出ています。
まずは過去問をきちんと解けるようになるのが基本かな…
クリックするとAmazonの販売ページにジャンプするのでそのまま購入されてもイイかも…
ただし、情報はどんどん新しくなっているので必ず最新のものを購入されてくださいね!
また、変わった本だとコチラ~
「文字ばっかりの本ってなかなか頭に入らない!」って方には「ズルい!合格法 超」がオススメ。カラーで絵も多くイメージとして覚えられるから記憶に残りやすいよね!
そして、「ズルい!合格法 ゴロカード」もいいですね~。本当は自分でカードを作った方が覚えるんだけど、そんな時間がない方はこちらで時短しましょ(笑)
独学は苦手。勉強する時間もないよ…
一人で本を見ながらコツコツ勉強するのは苦手という方は、オンラインによる通信講座があります。
講師の先生の話を聞く方が記憶に残るっていう方もこちらがオススメ。
これならスマホひとつあればどこでも勉強が出来るので、通勤途中やスキマ時間も有効に使うことが出来ます。
以上、OTC医薬品についてでした。
同じようなお薬に見えて区分があり、資格によって販売できるものが違うんですね~
登録販売者についても少し触れてみましたが、いかがだったでしょうか?
「人気資格」の一つみたいなので、頑張って資格取得するのもアリかもですよ~
気になったこと、分からないことがあれば下の「コメントを書き込む」よりどうぞ!
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